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「オフセット印刷」「オンデマンド印刷」「デジタルオフセット印刷」の違いとは?

「名刺」を作りたい、と思ったときに、考えることはどのようなことでしょうか?

どんなデザインにするか?どんな内容を入れるか?どんな紙を使うか?…

デザインや紙と同じくらい重要なのが「印刷」です。

一般的に、印刷に馴染みのある方は少ないかもしれません。しかし、印刷の種類や技術によって、デザインを引き立たせたり、個性を出したり、仕上がりの良し悪しが大きく左右されるものです。また、出来上がる期日や価格にまで影響されるため、名刺だけでなくすべての印刷物にとって、印刷は大事な要素なのです。

今回は、そんな「印刷」について簡単にお話しさせていただきます。

印刷とは

印刷(いんさつ、英: printing)とは、インキにより、紙などの媒体に文字や絵、写真などの画像を再現することを指し、印刷された物を印刷物という。※Wikipediaより抜粋

印刷技術が発明されたのは、東アジアであると考えられています。2世紀頃に中国で紙が発明され、7世紀から8世紀頃には木版印刷が行われていたといわれています。

印刷に大きな転機をもたらしたのが、1450年頃のヨハネス・グーテンベルクによる金属活字を用いた活版印刷技術の発明です。グーテンベルクは金属活字だけでなく、油性インキ、印刷機、活字の鋳造装置などを次々と開発し、これらを組み合わせて大量に印刷ができるシステムを構築して、現代の印刷という産業が成り立つ基盤を整えました。

 

オフセット印刷とは

今日まで、先人たちによるトライ&エラーにより、色々な印刷方式が開発されてきました。中でもオフセット印刷は、品質と生産効率が良く、多くの印刷物で採用されています。

このオフセット印刷はいくつもの工程を経て、成り立ちます。現在では技術革新が進み、オペレーション通りに操作すれば、一定基準の印刷物を仕上げることができますが、元来、職人技の部分も多く、印刷機を扱うオペレーターによってその仕上がりが変わってくるものです。印刷の本家ドイツでは、マイスター制度も敷かれるほどのものでした。

職人の技術を要して作られた印刷物は、美しい!と声をあげたくなるものもあります。

【物事を伝える手段】の印刷物の役割は、ただ情報を伝えるだけではなく、商品の美しさ、風景の雄大さ、時には人の感情も伝えることができるのです。

オモイヲノッケテトドケルヨ インサツ!

 

オンデマンド印刷とは

時代の流れとともに、「今すぐほしい!ほしい分だけでいい!読めればいい!」という意見も出てきました。そんな中開発されたのが、オンデマンド印刷です。

オンデマンド印刷は、ボタン1つでほしい数がすぐ印刷できるというもので、簡単に言ってしまえばコピー機です。これも時代のニーズに答えた素晴らしい技術で、届けたい情報を届けたい分だけ、スピーディに作ることができます。オンデマンド印刷の分野も技術革新により、どんどん品質が良くなっていますが、一般的にはオフセット印刷よりも劣るといわれています。

 

デジタルオフセット印刷とは

インターネットの普及・情報化社会の発達・SNSの台頭により、世の中のニーズは多岐にわたるようになりました。その結果印刷は小ロット多品種という課題がでてきました。

そんな中、満を持して登場したのがデジタルオフセット印刷です。

このデジタルオフセット印刷はオフセット印刷の品質の高さと、オンデマンド印刷のスピード・小ロット対応を兼ね備えたものです。

whooの名刺もデジタルオフセットで印刷されています。使用しているデジタルオフセット機『HP indigo』は世界120ヶ国で導入されており鮮明な画像や豊かな色彩による上質な仕上がりを実現します。

名刺という大事なツールにはやはり高品質な印刷を提供したいもの。

印刷物を作成したい方にとっては、質の高い印刷物が小ロットから低価格で実現できる、とてもいい時代になったのです。

 

 

written by 松房a.k.aオフデマンドペーター