フランスのポスター作家「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展に行ってみた!
「レイモン・サヴィニャック」をご存知でしょうか?
フランスを代表するポスター作家であり、インパクトの強いビジュアルは一度目にしたら忘れられません。
2/22〜4/15まで練馬区立美術館で「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展が開催されており、先日やっと観に行くことができました!
とてもオシャレでカッコイイポスターばかりだったので、本日はそんな展覧会の様子をお届けします。
練馬区立美術館へのアクセス
練馬区立美術館は西武池袋線「中村橋駅」(池袋駅より6駅目約16分)下車徒歩3分の場所にあります。
都心からアクセスもよく便利です。
私は今回初めて行ったのですが、まず美術館手前の広場の数々のオブジェに目が奪われました。
美術館のキャラクターのようです。
動物のオブジェがたくさん。3体並んでいたのがかわいかったので。
建物は図書館のような区役所のような、やや地味目の外観。
観覧料は一般800円。展示スペースは撮影禁止でした。
レイモン・サヴィニャックとは?
サヴィニャック(1907-2002)は、フランスを代表するポスター作家です。
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サーカスや見世物のアートに魅せられ確立したサヴィニャックのスタイルは、第二次世界大戦後、それまでのフランスにおけるポスターの伝統であった装飾的な様式を一新した。
※練馬区立美術館サイトより
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フランスの名だたる有名企業のビジュアル広告は、レイモン・サヴィニャックのポスターなしに語ることができない、というほどの活躍ぶりだったようです。パリ市のポスターも手がけていました。
ミッフィーの作者、ディック・ブルーナも、かつてフランスでサヴィニャックのポスターを見て大変衝撃を受けた、と語っていました。私はディック・ブルーナのインタビューを読み、サヴィニャックに興味を持ちました。
アートのようなポスターを制作
展示では、作品への理解をより深められるよう「動物」「子ども」などのカテゴリー別に紹介されていました。
「アート感強い・・・!」
というのが私の第一印象でした。
広告ポスターである以上、商品写真や説明文が必要になり、どうしても「広告」感が出てしまうと思うのですが、サヴィニャックのポスターはアート作品のような洗練されたビジュアルでした。
ただオシャレというだけではなく、しっかり商品の特性も反映させ、「伝えたいメッセージを的確に表現する」表現力にも驚かされます。
エールフランス、ルノー、エルメス、ペリエ、ティファール、ダノン、オランジーナ、プチバトー、パリ市などフランスを始め世界中の有名企業のポスターやグラフィックデザインが集められていて、扱う商品も様々。
どの作品も「サヴィニャックらしさ」がしっかりと反映されていて、統一感がありながらもデザインの幅の広さを感じました。
日本でも、としまえん、サントリービール、森永チョコレートなど、有名企業のビジュアルを制作していたようです。
フランスの街並みとポスター
作品の展示だけでなく、フランスの景観の中にポスターが収まっている写真も数多くありました。
歴史ある街並みに近代的なビジュアルのポスターが見事に調和していました。
日本の大都市では屋外広告が多すぎて、広告の中に建物が埋もれているような錯覚をしてしまいますが、フランスのように景観を大事にしている都市では広告スペースが限られている分、ビジュアルが映えるように思います。
良いクリエイティブであれば、人々へ与える影響も強そうです。
よいビジュアルは永遠に残るという法則
今の時代、ポスターやグラフィックといった広告だけでなく、Webや動画といった様々な広告表現が可能です。
その分、人々を惹きつけるクリエイティブを作るのはとても難しく、ましてずっと作品として残るものなんて本当に一握りのアイデアではないでしょうか。
サヴィニャックの広告は、時代を感じさせない斬新さがあり、今見てもおそらくこの先も色褪せることはないと思います。
まるでアートのような数々の作品は、デザインや広告などのインスピレーションを与えてくれるかもしれません。
会期終了まで残りわずかですが、お時間のある方は観に行ってはいかがでしょうか?
練馬区立美術館は、上野や六本木など都心の美術館よりは遥かに空いていて快適でした。また行こう。
written by NAO