【イベントレポート】なるほど紙デザイン講座@デジタルハリウッドSTUDIO渋谷
3月18日(日)、デジタルハリウッドSTUDIO渋谷で「なるほど紙デザイン講座」と題した授業をさせていただきました。
STUDIO渋谷での講義は1月のワークショップに続いて2回目となります。
この度デジタルハリウッド様の授業の一コマをwhooで担当させていただけることとなり、2時間たっぷり使って盛りだくさんの内容となりました。
そんな講座の内容も交えつつ、当日の様子をお届けします!
WebデザインとDTPデザイン
今回の講座の対象者は、Webデザインを勉強している人。
普段Illustratorやphotoshopを使ってはいるけれど、DTPの知識はそれほど多くない方です。
これからWebデザイナーとして仕事をしていく中でも、名刺やチラシといった身近にある印刷物のデザイン知識はきっと必要になってきます。
そのため、DTPデザイン周りの基礎知識を教えることが今回の講座の目的です。
そんな方々に実践的な内容としてどんなことを伝えたらいいだろう?と考えた結果、
1.印刷物を知る
2.印刷の工程を知る
3.色々な印刷方法と特殊加工について学ぶ
という3本柱でお話しさせていただくことに決めました。
印刷物をみてみよう
DTPの基礎を教える際に、毎回参加者の方のリアクションが良いのが、この「ルーペで印刷物をみる」というワークです。
カラーの印刷物は「C」「M」「Y」「K」の4色から成っているので、どの印刷物でもルーペを覗くとこの4色の点々がはっきりと見えるのです。
印刷工程を知る
続いて、印刷工程について学びます。
印刷物が仕上がるまでには、「データ」「用紙」「インキ」「版」「印刷機」の5つの要素が必要です。
様々な印刷サンプルを見ながら、紙質の違いや印刷の仕上がりなどを比べてみました。
またちょっとマニアックの話ですが、「紙の目」についてもティッシュペーパーをちぎる、というワークを通してお伝えしました。
ティッシュペーパーの向きによってキレイにちぎれる場合と、全くちぎれない場合があります。
これは「紙の目」に対して平行にちぎっているのか逆らっているのかの違いで、紙を折ったり製本したりするときには重要になってくる性質なのです。
その他、印刷工程に欠かせない「データチェック」もデザイナーとして非常に重要なパートになるので、IllustratorやPhotoshopをみながら解説していきました。
色々な印刷方法と特殊な加工
オフセット以外の印刷物として、オンデマンド印刷や活版印刷、whooの名刺で使っているようなデジタルオフセットの品質の違いなども実際に印刷物を手にとって比較しました。
その他、蛍光や白インキといった特殊なインキや、3Dの箔やクリアニスといった立体的な加工になど表現の幅が広がる印刷方法や加工についても学びました。
印刷は奥が深い
印刷ってとても奥が深く、作りたいものやデザイン、紙や印刷方式によって全然違う知識やスキルが必要です。
今回の講座の内容も、実際に自分でデータを作って印刷会社へ入稿してみて初めて気づく部分がたくさんあるはずです。
なので、ぜひ実践でも学んでいっていただきたいと思いますし、今回の授業の内容がいつか少しでも役に立てばうれしいなと思います。
デジタルハリウッド様、参加者のみなさま、ありがとうございました!
written by NAO