【イベントレポート】Type&(タイプアンド)2018に参加してきた
11月2日・3日、Type&2018(タイプアンド2018)というイベントに参加しました。
Type&とは、書体(フォント)に特化した珍しいイベントです。
名刺デザインにも大事な書体。
今回は書体の奥深さと大切さを改めて考えることができた2日間のイベントの様子をお届けします!
Type&とは?
Type&とは、Monotypeという国内・国外で書体を取り扱う企業が主催しています。
1年に1回、書体のセミナーやワークショップを行うイベントとなり、"書体の持つ可能性を国内外のさまざまなゲストたちと探る"というテーマで開催されています。
国内でも珍しい書体を扱う規模が大きいイベントで、グローバルなゲストが講演することもあり、日本各地から参加者が集まっているようです。
whooのメンバーは昨年も参加しており、今年も2日間手分けして、ワクワクしながら参加しました。
会場の様子
今年の会場は、恵比寿ガーデンプレイス内 ザ・ガーデンルームでした。
会場の手前には物販や展示ブースも。主催のMonotypeさんが作成した書体「たづがね角ゴシック」は今年のグッドデザイン賞を受賞されたようです。おめでとうございます!
お水はいくつかのデザインから選べました。どれもかわいい。
会場はいっぱい!
1日目の様子
whooのメンバーが参加したのは「文字を中心にユニバーサルデザインを考える」というセミナーです。
ゲストスピーカーはベルギーのデザイナーAnn Bessemans(アン・ベセマン)さん。
文字の読みやすさについての専門家として、国際的に活躍されているそうです。
デザインの話というよりは、Annさんの専門領域である文字の読みやすさや医学的な話なども多かったです。
一般的には游ゴシックやヒラギノがユニバーサルデザイン的に良いとされている、と具体的な話もあり、今後の参考になりました。
2日目の様子
私は2日目のセミナー「欧文書体のセオリー・最新トレンドについて」に参加しました。
欧文書体の幅広い知識を持つマリーキャサリーン・フルーグ氏と和文・欧文に見識があるAkira Yoshino氏を迎えたフリートークでした。
マリーキャサリーンさんは欧文書体を取り扱うWebサイト「MyFonts」で働いているフォントのスペシャリストです。
欧文書体の基礎、基本用語の説明、欧文書体のトレンドなど幅広く紹介していただきました。
数字の並び位置の違い、などフォントは細かい形状が本当に大事です。
人気のフォントには、素敵なイメージ画像が用意されているのが当たり前の時代。
「タイポグラフィ・チケットブック」というネタ的な本の紹介も。警察の違反チケットのように書体にまつわる罪と罰金が記載されていて、わかる人には笑えるというマニアックな本でした笑
その他最近のトピックとして、バリアブルフォントやファウンドリー(書体をデザインする人・会社)の話などがありました。
また参考になるWebサイトや動画、書籍などもたくさん教えていただいたので、色々な方法で学び続けることができそうです。
2日目のセミナーの後は立食の懇親会がありました。
Type&はケータリングもオシャレです。今回はドミノピザの方の講演があったこともあり、ドミノピザがたくさんありました!
このような様々なオシャレなケータリングが配られました。味ももちろん◎
まとめ
日本語よりも文字数の少ない欧文書体の方がバラエティに富んでいて、毎年たくさんの新しい書体が生まれています。
とにかくたくさんの書体に触れたり、よく売れている書体を見ることで、書体を見るスキルが磨かれるそうです。
今回のイベントだけでも本当にたくさんの書体に触れる機会があったので、日常生活にも目を向けて書体を見るスキルを磨いていこうと思います。
普段あまり意識することが多くない書体についてたくさんのことを学べて楽しめる、ステキなイベントでした。
最後に、マリーキャサリーンさんと記念写真をパシャり。
マリーキャサリーンのスライドで紹介されていたとてもオシャレな書体のサイトもオススメです!
written by NAO